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文献の詳細

論文の言語 日本語
著者 岩村 雅一,平林 直樹,程 征,南谷 和範,黄瀬 浩一
論文名 全方位カメラでの撮影とその後処理による視覚障害者の写真撮影支援
論文誌名 電子情報通信学会論文誌D
Vol. J104-D
No. 8
ページ pp.663-677
査読の有無
年月 2021年8月
要約 本論文では,全盲の視覚障害者が独力で写真を撮れる全く新しいシステムVisPhotoを提案する.スマートフォンとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及により,晴眼者(目が見える人)は写真撮影と共有が手軽にできるようになった.実は視覚障害者も同じように写真を介したコミュニケーションを望んでいるが,独力での写真撮影は容易でない.特に,(全盲の)視覚障害者にとって,カメラを被写体に向けるのは難しい.この問題の解決を目指して,写真撮影に用いるスマートフォンの向きを音声や振動で利用者に指示する写真撮影支援システムが提案されている.それに対して,本論文で提案するシステムは,全方位カメラがカメラの周囲360度の景色を撮影できることを利用して,利用者の周囲を全方位画像として撮影する.そして,その後処理として,利用者の希望を反映し,かつ見た目が良い領域を「写真」として切り取る.提案手法のシステムの有用性と操作性を8名の全盲の視覚障害者に,撮影した「写真」の質を10名の晴眼者にそれぞれ検証してもらい,いずれも肯定的な評価を得た.
DOI 10.14923/transinfj.2020JDP7069
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