文献の詳細

言語 日本語
著者 和田 俊和,浮田 浩行,松山 隆司
論文名 イメージスキャナを用いた書籍表面の3次元形状復元(I)―近接照明下でのShape from Shading―
論文誌名 信学論(D-II)
Vol. J77-D-II
No. 6
ページ pp.1059-1067
年月 1994年9月
要約 本論文ではイメージスキャナによって書籍表面を撮影した画像から,書籍表面の3次元形状を復元する手法を提案する.この問題は,(1)書籍表面と光源が近接しているため,照明光の強度および方向がスキャナ面から書籍表面までの距離に応じて変化する,(2)書籍表面の形状が凹であるため,書籍表面上で照明光の相互反射が起こる,という性質をもっているため,通常のShape from Shadingアルゴリズムを用いることができない.本論文では,(1)の近接照明について検討を行い,照明光の強度および方向がスキャナ面から書籍表面までの距離に応じて変化する場合のShape from Shadingアルゴリズムを提案する.本手法によって,書籍表面の3次元形状が精度よく復元でき,復元された3次元形状を用いることにより,画像中の陰影,幾何学的ひずみを補正することができることを実験によって示す.
一覧に戻る