Japanese / English

文献の詳細

論文の言語 日本語
著者 岩村雅一,平林直樹,程征,南谷和範,黄瀬浩一
論文名 VisPhoto: 全方位カメラを用いた視覚障碍者のための写真撮影支援システム
論文誌名 インタラクション2020論文集
発表番号 3B-18
ページ pp.874-879
ページ数 6 pages
発表場所 インタラクション2020
査読の有無
年月 2020年3月
要約 多くの視覚障碍者が晴眼者(目が見える人)と同じように写真を撮りたいこと が知られている.写真を通して「印象に残る場面を画像で残したい」,「体験を他人 と共有して感動を分かち合いたい」という需要は晴眼者と同じである.しかし,視 覚障碍者,特に全盲の人達は被写体が見えないため,写したいもの全体をフレー ムに入れることが難しい.この問題点を解決するために,リアルタイムで処理が 可能なアプリケーションが開発されているが,被写体が静止しているか動きが遅 い場合にしか使えない. 本稿では上記の問題を解決するために全方位カメラを用いる革新的な写真撮影 手法 VisPhoto を紹介する.提案システムでは,写真撮影時に全方位カメラを用い て撮影者の周囲の景色すべてを一度に撮影する.その後,サーバ上で撮影した全 方位画像から物体が検出され,その情報を手がかりにユーザは望んだ領域を切り 出す.その際,写真としてより美しい領域を切り取る.全方位カメラを用いて瞬 時に周囲を撮影してしまい,後処理でユーザの望む領域を切り取ることから,既 存手法のようにカメラを被写体に向けるために時間をかける必要がない.
一覧に戻る