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文献の詳細

論文の言語 日本語
著者 孫 維瀚, 黄瀬 浩一
論文名 線画の著作権保護のための部分的複製検出法
論文誌名 電子情報通信学会論文誌D
Vol. J93-D
No. 6
査読の有無
年月 2010年6月
要約 図表や漫画などの線画は,直線また曲線で描く図形であり,画像出版物の中で重要なものの一つである.線画の著作権を保護するため,不正コピーを自動的に検出する手法が求められている.実際に,不正利用者は,線画をそのまま使うだけではなく,オリジナルの一部分,すなわち部分的複製を利用することが多い.その際には,部分的複製は他の素材の中に埋め込まれる形で使われる.加えて,部分的複製はそのままの形で埋め込まれるとは限らず,様々な処理によって改変されることも考えられる.その結果,不正利用の検出が困難となっている.更に,線画の場合,改変の手法として手書き複製が考えられるが,これが問題をより困難なものとしている.これらの問題に対処するため,本論文では,局所特徴量の照合による画像検索技術を用いて,不正コピーを検索する手法を提案する.具体的には,局所特徴領域の抽出手法としてMSER を,特徴量の記述子としてHOG を用いる.そして,データベースの大きさと検索時間を減少するため,主成分分析で特徴ベクトルを圧縮すると共に近似最近傍探索を用いる.実験により,提案手法は,印刷線画の部分的複製ばかりでなく,複雑な背景に埋め込まれた手書き線画に対しても有効性があることを示す.
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